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木村東吉さん、田中ケンさんへのリスペクト
SAM流 チラキレス
「チラキレス」。メキシコの料理ではいわゆるお雑煮的な感覚の家庭料理でもあり、その親しみやすさから日本でも軽食としてレストランやレシピ紹介でもたくさん出会うことが出来ます。
ことキャンプで言えばこの料理をキャンプメニューとして紹介したのは木村東吉さんが元祖といえると思いますし、木村東吉さんの料理=チラキレスとまで言われました。私も初めて知ったのはその著書「GREAT OUTDOOR」でした。そして、この料理がひとつのきっかけともなりアウトドアライフをその後邁進されたのが田中ケンさん。そういう意味もあってこの料理はある意味野外料理の象徴とも言える存在かもしれません。
それをまたワタシ流にアレンジしたのがこのレシピです。諸先輩と大きく違うのが、鶏骨付き肉を使うこと、本来必須のトルティーヤを使わない=カンタンな代用をする、そしてメキシカンカラーの仕上げ、この3点です。
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●作り方●
●材料(4人前)●
鶏手羽元肉8本(それ以上でも)
カットトマト缶2、コンソメ固形2、玉ねぎ中2個、トマト中3個
オレガノパウダー、チリパウダー、にんにくチューブ、輪切り唐辛子
パプリカ黄1個、ピーマン2個、オリーブオイル、
ドリトス・メキシカンタコス味orドンタコス・チリタコス味

<DOは10インチダッチパンを使用>
まず熱したダッチオーブンで鶏手羽元を炒めます。
きっちり炒めなくていいので表面が色づいたら一旦別皿などに取り出します。
玉ねぎみじん切りを炒めます。
サラダ油でもいいですがオリーブオイルのがいいでしょう。
ある程度炒ばったら、軽く塩コショーし、チューブにんにくを加え混ぜ合わせます。
そこにカットトマトを加え、同量の水=2缶を加えます。
鶏肉を戻して煮込み開始。
コンソメもここで入れてください。
この際にもオレガノパウダーを少々入れると味に深みが出ます。
パプリカとピーマン5mm角くらいに切り、塩コショーして、さらにオレガノパウダーをまぶし、オリーブオイルで全体を混ぜ合わせ、トッピングを用意。
(これは必須ではないので、なければ無しでかまいません)
中火でこなれるまで煮込んでください。
途中味見などして、もし薄いと感じたらコンソメを追加してみてください。
ある程度煮込んだあとに最後の仕上げ味付け。
輪切り唐辛子は辛さを引き出すためですが、量は好みのより自在です。また唐辛子無しで、最後タバスコにして辛さを出してもいいです。
チリパウダーも味見をしながら好みで調整してください。
煮込み後半にざく切りのトマトを投入。
完全に煮崩れない程度でかまいません。
このほうがサッパリした味になります。
チラキレス=鶏のトマトに乾燥したトルティーヤの乾燥したもの(要するに残り物)を入れるごった煮・・・なんですが、トルティーヤの入手も、わざわざ乾燥させるのも面倒なので、ここがポイント、市販スナック菓子投入(笑)
がばっと。
実はこれトルティーヤ以上に、このスナックにまぶされているパウダーがまた味に深みを出してくれるので一石二鳥です。
いかにもトルティーヤ風にするには、ここであんまり煮込まないで、しなっとした感じのところで火を通すのをやめるもポイント。
さらに盛り、トッピングを。
赤・黄・緑のメキシカンカラー。

タバスコなどの香辛料も合います。
これで1食しっかり採るなら、ご飯にかけた「チラキレス丼」もあり!


■さてどうだったのか?■
お菓子を使うなんていうのがふざけているかもしれませんが(笑)、気軽に手に入りにくいもの、それのまた手間を省きつつも充分に遜色なく、というのが今回のレシピです。
逆に「スナック菓子!?」みたいに周りを驚かしながら作るのもいかにもキャンプ料理の楽しさを演出してくれるので、これはこれでアリだと思います。
もし、「いやお菓子じゃ・・」ということであればトルティーヤをフライパンで焼いて、それを投入すれば本来のパターンになります。


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